魔法の質問キッズインストラクタートレーナー:清川香織さんインタビュー

子どものやる気や能力を引き出す
『魔法の質問キッズインストラクター』

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今回は、魔法の質問キッズインストラクタートレーナーである
笑顔コーディネーターおかんの寺子屋主宰宙ナビゲーターおかん先生清川香織さんにインタビューをさせていただきました。

清川香織さん(以下、おかん)

普段はどんな活動をされてますか?

《インタビュアー:細野ゆーじ》

まずは自己紹介と、
普段どんな活動をしているかを教えていただけますでしょうか?

清川香織です。
普段、みんなから「おかん」って呼ばれることが多いです。

普段の活動としては、
魔法の質問というモノを、学校とかの環境、学校の授業だったり、PTA向けの講演会だったり、先生向けの研修会だったりというところに届ける・体験していただくということをたくさんさせていただいてます。

あとは魔法の質問の、いろんなメソッドのトレーナーとかをしているので、それを育てるとか、届けていくとか、お伝えするという事を活動としてやっております。

ありがとうございます。
いつも通り「おかん」でいかせていただきますね。

キッズインストラクターとは?

今日は、キッズインストラクターということでお話を伺うんですが。
さっき僕が紹介したように、
キッズインストラクタートレーナーという、トレーナーの資格もあるので、ちょっとその辺の話も後で聞きたいかなとは思うんですけれども。

まずは、この動画見てる方で「キッズインストラクターって何?」って分かってない方がいらっしゃるかもしれないので。
簡単でいいので「キッズインストラクターってこういうものなのよ」っていうのを、分かる範囲で教えていただけたらと思います。

キッズインストラクターというもの自体は、12年ぐらい前だったかな?11年前かな?
マツダミヒロさんが「しつもん財団」というのを作られて。
そこで養成講座的なものを作られた中に、キッズインストラクターの制度というか、講座ができたんですけれども。
そもそもは、魔法の質問のミヒロさんが使われてたメインコンテンツがパッケージングになって、お届けすることができる内容のものです。

だから、しつもんを体験してもらう。
簡単に体験してもらうことができる。
ワークショップができる人って感じですね。

で、それをミヒロさんが一人で学校に届けに行かれてたものを、
「みんながそれを学ぶことで、届ける人が一人でも増えて、たくさんの人に体験してもらうことができるよね」っていうところから出来上がった講座なので、本当にすごくしっかりとできている内容です。

それを伝えていくだけで、体験するだけで「しつもんってこうなんだな」っていう事とか、「将来こんな風になりたいな」って思うようなものをゲットしに行ったりという、きっかけ作りになる内容だと私は思っています。

僕もそう思ってます。
すごくいいパッケージですよね。

そうなんですよね。

これを知ってるだけで、
「魔法の質問を全部知ったぐらいの気持ちになってもいいかな」って思えるぐらい、分かりやすくてギュッとまとまってるなって、僕も思ってます。

本当にそう思います。

この流れで、なぜこの流れなのかっていうことが、本当に自分の中でストンと腑に落ちた時にはじめて、
「あ、だからこれが必要だよね」
「だからこういう風に伝えていくので、この流れがあるから開示できたりとか、いろんな事に気付いたりとかするんだよね」
っていうことをすごく分からせてもらえるような内容なので、本当にすごいパッケージだと思います。

大人に対しても使える講座

「キッズインストラクター」っていう名前で、ミヒロさんも学校でやってて。
今、おかんもけっこう教育現場の方でやってるのが多いと思うんですけれども。
実際、僕とか他のインストラクターさんとかは、大人に対してやる人も多いと思うんですよね。

で、キッズインストラクターっておもしろくて。
子ども向けと、大人向けと、同じようでちょっとだけ違う講座があるじゃないですか。
あれ、なかなか良いですよね。

はい。
大人向けと子ども向けって、本当に微妙に違う。
全部同じじゃないけれども、気付くところとかを伝えていく事によって、内容を変えてあることによって伝わるものが変わる。
ベースにすごく大事なものがあるなと思ってて。

そもそもは教育現場とか、「子ども達に」っていうところから始まってるかもしれないけど。
子ども達の変化が大きくても、その後のフォローアップがないと子ども達だけではなかなか難しい。
大人が全く知らないと、関わり方が元々と同じだと、子どもの変化がまた、キュ!って蕾になっちゃうというか、縮んじゃうところがあるので。

大人の方にも知ってもらうことによって、「そうなんだ」と分かってもらう事で、子どものポッと出てきた芽が伸びていくような気がします。

最初はね、子どもの授業とか、子ども向けで関わらせてもらうことが多かったんですけど。
ある時に、私が一番最初に届けさせてもらった子ども達の中から「大人って変わらへんやろ」って言われたんですよ。
「大人が変わらへんかったら、けっきょく俺ら夢見たって潰されるだけやん」って言われた言葉にすごいショック受けて。

「あかん、これ子どもにだけ届けてたらあかん」と思って、大人向けを届けるきっかけになりました。
その時に、「大人向けにちゃんと届けていこう、伝えていこう」って。

子どもの芽が伸びるのは、やっぱり大人の関わりが大事かなって思ったので。

すばらしい。
逆におかんみたく、子どもに講座ができる人の方が、実際は少ないと思うんだよね。
僕なんかは、大人の方が多くて。

で、たまに授業とかに呼ばれると、やっとお子さんたちに出来る感じ。
だけれども、自分で募集する時は親御さんが来ますよね、だいたい。
あとは僕は、学校の授業とかよりは、PTAの方に呼ばれる方が多いのかな。
だから僕は、大人に関わる方が多い。

もう12年ぐらい前になっちゃうもんね、アレ。

そうですね。
10年を迎えたので、11年、12年目になりますからね。

もう、初期も初期。

そう。
私はそもそも、最初の立ち上げの時に(しつもん)財団に関わらせてもらってたので。

トレーナーの人達がどんどん育っていくというか。
そもそも、キッズインストラクターの講座がスタートするよりも前の「トレーナー達を先に生む」っていう状況の時にずっとサポートさせていただいてたので。

そういう意味では私が届けに行くというよりも、その人たちがどんどん届けられるような場づくりができたらいいな、なんて思ってたんですけど。
結果的にすごくたくさんご縁をいただいて、いろんな所にお届けさせていただきました。

そもそもこれができる前に、「息子に講座させてもらいたい」っていうところで、ミヒロさんがパッケージングを考えてくださった内容を息子に届けたんですが。
息子や、息子に関わるその学年の子たちがくれたアンケート用紙を見て、「これすごい良い!」と思って。
「どんどんたくさんの人に届けたいな」って思うきっかけになりました。

最初に受けてくれたうちの息子が大人になって、
「おかんが優しくなったその講座を学校でやってほしい」っていうのが元々のオーダーだったんですけど、そこからその先に、どんどんどんどん広がった。

「未来質問」っていうのが、キッズインストラクターの中にあるんですけど。
それを受けた息子が、その時に話したことを、今ちゃんとそれをゲットしてその道に進んでいる。
その活動に繋がってること自体がやっぱりすごいな、質問ってすごいなって思います。

自分でスイッチ入れたら、子どもってちゃんとそれを取りにいく行動するんやなって。
大人がレールを引くんじゃなくて、道を作るんじゃなくて。
「こんなんもあるよ、こんなのもあるよ」みたいな事は言ったとしても、それを全部決めて動いていくのはやっぱり子どもなんやなっていうのを、この講座を届けさせてもらって、感じさせてもらってることかなと思うんですけどね。

素晴らしい。
僕もその最初のトレーナーなんですけど。
僕らトレーナー始まりじゃないですか。

だから、それこそさっきのじゃないけど「お子さんに届ける」というよりは、インストラクターさんを育てる講座から入ったんですね。

で、おかんも「インストラクターさんを育てる」から、始まってる感じ?
それとも、もう最初からお子さんたちにいけちゃってる感じですか?
両方いいバランス?

両方、並行でしたね。

子どもたちの一番最初のアンケートが衝撃で。
1学年全部が受けてくれたんですけど。
その時に受けてくれた子どもたちのアンケートというか、声を返してくださいっていうのをお願いした時に、欠席してた子たちも声を上げてくれてたんですよね。

で、学校の先生も「これは前代未聞です」って。
受けてない子たちがアンケートに、
「僕たちが参加したい」
「私たちが参加したい」って。
自ら、子どもたちから声が上がるっていうのは、本当に前代未聞ぐらい無い事なんですけど。

子ども達が「手紙を書きたい」って言ってくれたので。
それで書いてもらった手紙っていうことで頂いた後に、休んでる子が分かってたのでピックアップしたんですよね。
そしたら、その子達が「休んで損した」とか書いてあるんですよ。

うれしいね。

そう。
それがけっきょく、会話してないと分からない言葉がちゃんと書いてある、というのをすごく感じ取れたので。
子どもたちは、ワチャワチャやってただけに見えるんだけど、しっかりちゃんと自分の受け取りたいものを受け取ってくれてたんだなっていうのを、すごく感じさせてもらえるアンケートで。
もう私にとって、それが秀逸だったんですけど。

それがあったからずっと続けてる。
でも、私一人が届けるのは無理だから、やっぱりインストラクターも育てるっていうのも大事だった。
だから多分、すごく並行で動いたと思います。

実践者でいる秘訣は?

今も実践者として、
インストラクターさんというか、質問の講座とか、授業とか、講演会とか、学校とかでいっぱいやってるじゃないですか。

きっと、みんなが一番聞きたいところ。
僕も、多分5~6年前に直接聞いた事があるはずなんだけど。
「何でそんなに学校でやれるの?」っていう。
「どうやったらオファーがくるの?」
というのが、すごくみんな聞きたいのかなと。

実際、行きたくたって行けないじゃないですか。
何か付け届けとかしてるんですか?

してませんって(笑)。

もちろん、同じところに何度も行かせてもらうこともあります。
先生が変わらなければ、先生がすごく気に入ってくだされば、先生が呼んでくださるということがあるので。

でも、受けてくれる子ども達は、まずだいたい「はじめまして」です。
なので何年も行けば、学年が上がっていった時に同じ子たちが受けるかもしれないけど、子ども達は変わります。

で、もちろん子ども達が変わるから保護者も変わるんですけど。
私がなぜ学校に行けてるかっていうのは、本当に自分でも分からなくて。
ただ本当に、「すごくいい」っていうことを伝えてる。
例えば、SNSでももちろん発信するし。
あとは、受けてくださった保護者の方とかが「良かったから」って言って、次も呼んでくださるというご縁に繋がってたりもします。

どこかで講師登録をしているわけでもないので。
そういう意味でのオファーがなぜきてるのかっていうのは、私が聞きたいぐらい。

「なんで私だったんですか?」というのを、何回か聞いたことあるんですけど。
そもそも知ってる先生が呼んでくださったとか、その先生がいた先にまた呼ばれたりとか、その先生が移動された先だったりとか、っていうのもありますね。
講座が終わった後に、校長先生や担当の先生とお話しさせてもらったり。

あとは子どもが変化することを目の当たりにしたり、
「あの子がこんなこと書いた」とか「なんかいつも走り回ってる子が、今日は言うこと聞いてましたね」っておっしゃることが多いんですよね。

魔法の質問のお約束の中に「3つのお約束」ってあるじゃないですか。
しつもんを、私がさせてもらう。
でも、「どんな答えも正解」で。
「答えが出てこないのも正解」で。
答えがないっていうのが答えだから。
それともう一つは、
「他の人の意見をちゃんと聞いて受け取ろうね」っていう。
あの世界観が、ほんとすごくて。

あれをどれだけ、私が徹底できるか。
あれがどれだけ腑に落ちているかで、場の作り方が変わる。
私が何かをしようじゃなくて、「届ける」。

一番私が感じているのは、
骨折の添え木みたいに無いと困るけど、でもこの子は添え木は何もしてないみたいな。
そんな世界観でいつも届けに行っています。

「それが良かったから」とか、
「またうちの学年で」とか、
「あれをもっと届けてほしいから、こういう関わりに来てもらえませんか?」
と言っていただけるところに行ってるだけなので。
何をしてるって言われても、本当に分からないんですよ。

結果は、「いい講座を届けたから続いてる」という事よね。

もう、なんかいい講座!

いい講座をニュートラルな感じでその場に置いてきたことによって、「あ、あの先生いいよね」がずっと続いてるということだ。
素晴らしい。

たまたま近所のところだけじゃなくて、私の住んでいるところ以外のところに呼ばれてたので。
その以外のところの仲間が受けてくださったりとか。

そこからまた波及している事とかもあるので、最初の頃はいろんな所に行かせていただきました。

嬉しいことだよね。

ご自身の活動に対して、この講座の内容はどんな影響を与えましたか?

もう、おかんのライフワークというか。
身体に染み込んでいるこの講座受けてみて、知ってみて、実践してみて、どんないい影響がありましたか?

まあでも、もう今言ってる事すべてだよね。
いい影響も何も、すべてまるっといい感じだもんね。

本当ですか。

キッズインストラクターって「キッズ」って付いていたり、学校環境に私が届けているから、子ども向けって思われる方も多いんですけど。

「育てる」とか「育む」っていう意味で言うと、それこそ企業にいる上司が部下に、とかでも全然使えるし。

本当にいろんな現場で使えるんだけど、名前が「キッズ」だから、敬遠されてる方も結構いらっしゃるんですよ。
「いやいやこれ、もう本当に魔法の質問のコンテンツが凝縮されたものですよ」
「ここをまず知ってください」という世界観があります。

おいしいとこ取りだよね。

そう、もうほんとおいしいとこ取りです。
作られている工程とかも考えると、それこそ1つずつバラバラにしても使えるものいっぱいあります。

ただ受けたら「良かったね」っていうところだけで終わるかもしれないけど。
養成講座を受けることで、すごく深く理解が進むところもあると思うので、そういう意味で養成講座を届けてるのをやめてない。
延べ120回ぐらいさせていただいて、
10年、11年ずっとやり続けて、100回以上、何100人というインストラクターさんが生まれてます。
そういう意味では、それを続けさせてもらえている事もすごいし。

延べ人数で言えば、
1学年全部とかになったら、子ども達何100人に1回で届けたりする事もあるじゃないですか。
最高、1回で900人ぐらいまで届けさせてもらう事もやらせていただいたんですけど、累積すると、延べ1万人以上の人にこのしつもんを届けているんですよね。

あと、インストラクターになってくれた子がそのままトレーナーになって、認定講師にまでいかれた人たちもいっぱいいらっしゃるし。

そういう意味では、きっかけの種を置いたらそれが芽吹いているというか。
そこからどんどん広がっているのがすごく楽しいし、すごく素敵な講座だよ!という感じです。

もう、熱量が伝わってきます。

受講を迷っている人へ、伝えたいメッセージは何ですか?

最後に。
実践者でずっとあり続けてるおかんから、このキッズインストラクターという講座を受けてみたいなとか、どうしようかなって思っている人達に。
端的にお伝えしたいことがあったら、ぎゅっとまとめてお伝えしていただけますか?

「とにかく体験してください!」だと思います。
本当に、とにかく体験してください。
養成講座から始めなくてもいいし、体験でもいいし。

とにかく、その「魔法の質問」というものに触れてもらう。
で、魔法の質問の何が素敵なのか。
道具じゃないと思うんですよね。

「どう在るか」っていうところにも目を向けることができると思うし。
「誰かの事を何とかしよう」じゃなくて、本当に「自分がどう在りたいか」。

私は「子ども達と仲良くなりたい」っていうところから、この魔法の質問に出会ってスタートさせてて。
今、我が子はみんな成人しましたし、一番上なんか30超えてますからね。

それでも、今でも小学生の子達とかに届けてて。
この前も、小学校低学年の子達に届けたんですけど、
「あぁ、もう面白い!」
「この子たちと関われて幸せ!」っていう気持ちでした。

我が子には、もう関われないですよね。
子どもといったスタイルでは関われないので。
でも、こうやって関わらせていただける事が本当に幸せです。

世代が変わっても、どんなに時代が変わっても、子ども達って本当に輝く芽を持っているので。
それをね、大人が潰さないように。
すくすく伸びていってくれるような、そんなきっかけ作りになるのがこの講座の醍醐味かなって思っているので。
ぜひぜひいろんな人に、まずは体験から始めていただけたらなって思います。

昔からよく知ってて、しゃべってたら止まらない感じなんですけど。
お時間もあるので今日はこの辺で。
第二部があったら、次回またお願いします。

キッズインストラクターにご興味ある方は、直接おかんのところにご連絡していただけたら、ここでこういうのやってるよとかあるかもしれないので、よろしくお願い致します。

全国にキッズインストラクタートレーナーいるので、ぜひぜひいろんな人に繋がってください。

今日は楽しいお話を聞かせていただきまして、ありがとうございました。

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